北海道旅行はどの時期でも楽しめる

北海道は日本列島の北端に広がる広大な自治体で、日本の南部エリアとはまったく気候が違うほか、関東・関西と比べても色々な違いがあります。しかし、緯度が同じくらいであるロシアのウラジオストックなど外国に旅行に行くのとは違ってパスポートや入国審査がいりません。そして、どの季節に行ってもそれぞれの楽しみ方ができる素晴らしい場所です。そんな北海道の季節ごとの魅力とは?

まずはじめに北海道の位置・環境情報

北海道は、北緯41度から45度の間に広がる面積8万3450平方キロメートルの自治体で、2位の県に大きな差をつけて日本一の広さを誇ります。

南北幅は400km以上・東西幅は約500km以上あるため、同じ都道府県内でも気候・環境の差が激しいのが特徴です。

具体的には南部の函館と北部の稚内では毎日の気温が3度前後違うほか、札幌を中心とする道央地域は都市化が進む一方、道東地域には今でも手つかずの自然が残されています。

夏の北海道旅行

本州(特に暑い地域)から北海道旅行に行く時期として一番おすすめなのは夏です。なぜかというと、緯度の低い関東・東海・関西地方では夏の最高気温が35度を超えるのが当たり前になってきているほか、40度を超える日まで出始めています。

しかし、これらの地域より緯度が5度以上高い北海道は、南部でも真夏の最高気温が30度前後にしかなりません。さらに関東や関西とは緯度が約10度違う北海道北端の稚内市は真夏の最高気温が20度から25度程度です。

そして海抜0mに近い市街地にいても高原地帯のような涼しさを味わえるほか、夜に熱帯夜で寝られないというような事態も起こりません。

寒いイメージが強い地方ながら道内各地には海水浴場が存在しており、夏にはあまり日焼けの心配をすることなく、弱い日差しの中で海水浴を楽しめます。また、川でのラフティング・乗馬体験といった様々なアクティビティを楽しめて、夏なら空中も寒くないためパラグライダー・熱気球体験をする事にも向いた季節です。

その他、秋から春にかけては夜の気温がだいぶ下がりますが夏であれば気温が高めのため、天体観測ツアーに参加してみるのも良いでしょう。東京や名古屋・大阪のような都市では空気の澄んだ冬でもあまり星は見えませんが、北海道であれば夏に天の川が肉眼で見えるほか満天の星空を楽しめます。


冬の北海道旅行では様々な非日常体験ができる

雪などで電車・新幹線や運行しないリスク・飛行機が飛ばないリスクがあるものの、冬の北海道も魅力いっぱいです。東北地方や信越地方を除いて、本州とはまったく気候や気温が違うため様々な非日常体験ができるのが冬の北海道旅行といえます。

具体的には、まず本州では豪雪地帯を除いて12月の時点ではまだほとんど雪は降らないため、都市部にいながらホワイトクリスマスを体験する事は困難です。しかし、緯度の高い北海道は11月に入ると雪が降り始めて12月には道端に雪が積もるようになります。

決して北端の稚内あたりに限った話ではなく、稚内より緯度が2度低い札幌・4度低い函館といった大都市でも12月に入ると50%前後の確率で雪が降ります。そのため、12月には大規模なイルミネーションイベントを開催している近代的な市街地でもホワイトクリスマス体験をする事が可能です。

なお、札幌は本州から飛行機と電車でアクセスするのが一般的ですが、函館は北海道新幹線の開通により東京からわずか4時間で到着する場所となりました。そんな函館は札幌に負けじとクリスマス期のイルミネ―ションイベントに力を入れており、赤レンガ倉庫付近の会場では西洋都市にいるような幻想的な気分を味わえます。

函館には市電(路面電車)に乗ってアクセスできる湯の川温泉というスポットがあり、真冬は高い確率で雪見風呂体験ができるのも魅力です。その他、本州では温暖化によりかつて冬にワカサギ釣りができた場所に氷が張らなくなって釣りができなくなってきているケースが増加傾向です。

しかし、北海道はそういった現象とは無縁で、各地のワカサギ釣りスポット(湖)では氷の上のテントの中で暖まりながら釣りをするというような貴重な体験も出来ます。

食べ物がおいしい秋の旅行

秋というと「食欲の秋」などと言われていて本州では様々なものが収穫期・旬の時期を迎えますが、北海道もそれは同様です。そのため、美味しい食べ物を目一杯味わいたい場合は秋に旅行に行ってみるのもおすすめといえます。

食べ物の中で、北海道の海産物とは寒い海の中を生き抜くために他の地域の魚より脂肪を豊富に蓄えており、身も引き締まっています。そんな北海道の海産物は野菜類以上に人気があり、秋で言えば秋刀魚(サンマ)・ししゃも、または鮭肉・イクラが旬を迎える季節です。

秋刀魚は飲食店で刺身・焼き魚などの形で味わえるほか、鮭料理も「石狩鍋」「ちゃんちゃん焼き」など豊富に存在します。イクラに関しては、漁港付近の店で「イクラ丼」の形で贅沢に食べてみる事を推奨します。続いて野菜に関しては、昼夜の寒暖差が激しいほど美味しい野菜になるため、そういった確かな理由により北海道の野菜の味は優れています。

その中で、じゃがいもやかぼちゃといった野菜は米や小麦粉同様にでんぷんを豊富に含むために主食にもなる野菜です。飲食店などで「じゃがバター」などを注文すると、素材の味をそのまま味わう事が出来ます。その他、ホテルではなくキッチンのあるウイークリーマンションに宿泊する際は、鍋でじゃがいもやかぼちゃを茹でて、食べ放題体験をしてみるのもおすすめです。(参照元 ... 札幌 東急REIホテル ... すすきの ホテル

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花がきれいな春の北海道旅行

北海道は3月の時点ではまだ2月同様に寒いものの、4月・5月頃になるとだいぶ気温が上がって過ごしやすくなります。そんな北海道の春は、花を楽しみたい人が旅行に行くのは素晴らしい季節で、中でも桜をはじめとして本州で開花時期が過ぎた花をもう一度楽しめるのが魅力です。

具体的には、東京・東海・関西などの北緯35度前後のエリアでは4月1日前後にピークがやってきますが、北海道では約1か月遅れてやってきます。そのため、桜を見るのが大好きな人がゴールデンウィークに北海道に行くと、GW期間にも桜の花見体験をする事が可能です。

また、北海道の郊外エリアでは、アメリカ・オランダなどのように広大な花畑においてチューリップ・芝桜をはじめとする様々な花が咲き乱れます。その他、2016年に開通した北海道新幹線の停車駅・木古内駅がある木古内町は花を観光資源としている町で、新幹線で北海道に花を見に行くならこの町がおすすめです。

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